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今回取材させて頂くのは、東急田園都市線・宮崎台駅前の杉田歯科医院で院長を務める杉田穂高先生です。前回取材させて頂いた菅澤多喜子さんからのご紹介で取材が実現しました。 

まず初めに、僕の描く歯医者さんのイメージは、

「歯を治す所」
「歯を綺麗にする所」
「痛い」

というものしかなかったんですが、今回杉田先生と1時間お話する機会を頂いてそのイメージはがらりと変わりました。

その変わっていった様子も垣間見えるインタビュー記事になってると思います。

  • 対症療法では病気は治らない

---まず先生が理事を務めていらっしゃる日本根本療法協会について教えて下さい。

杉田先生:はい。よく病気にかかったり、頭痛がしたらお医者さんに診てもらって痛み止めや解熱剤などの薬を出してもらうと思いますけど、

それは病気を治すことを目的とした治療ではなくて、症状を出なくする、軽減する対症療法にしか過ぎません。

病気を治すには、根源である原因を探り、それを除去することが必要です。これが私が理事を務める根本療法の趣旨で、人の体を本来の正常な状態に戻す為の医療ですね。

日本根本療法協会は、病気の原因を特定して取り除く「根本療法」を世の中に広めたり、正しい知識を提供して健全な生活を送る為の手助けがしたいと考えています。

---なるほど。僕が今まで経験してきたのはほとんどが対症療法だったかもしれません。それが今まで当たり前のように過ごしてきましたけど、そうやって話を聞くと確かにその場しのぎの方法にしか過ぎないですよね。

杉田先生:そうですね。例えばですけど、普段頭が痛いっていう人のほとんどは携帯電話を目覚まし時計代わりに頭の近くに置いてしまってるんですよね。

そういうところからまず改善を考えて、生活習慣から変えていかなければ本当に治ったとは言えない訳です。

---あ、僕目覚ましにスマートフォン使ってます...

杉田先生:あまりオススメはしないですね(笑)ただそうはいっても結局は人の選択なので、無理強いするつもりは一切ないですよ。

僕らは正しい知識を提供しているつもりだけど、最後に選ぶのは患者さん本人だから、本人の意思を一番に尊重する姿勢は変わりません。

勿論、患者さんの選択が明らかに違う時は言いますよ!(笑)

水ぶくれも皆さん出来たらすぐに潰しがちですけどあれは持った熱に対して体から水分を集めてる自然現象なんです。

それを妨げて元の外見に戻りたい一心だけで潰してしまうというのは体本来の治ろうとするプロセスに反することですよね。

  • 病気の治療は足し算ではなく引き算

---僕は水ぶくれも平気で潰してましたし、それが正しいと思ってやってました....ところで先生は歯医者さんという立ち位置でありながらも広い視野で医療について考えていらっしゃると感じるんですけど、その想いはどこから来てるんでしょうか?

杉田先生:多くの人が持ってる知識は身近にいる人の言い伝えでしかないですから、それが本当に正しいかどうかは別問題です。

私は以前から、歯を体の一部として考えていて歯科と医科の縦割りでなく相互の連携を考えた治療に興味があったんです。

特に病気の根本から向き合う治療について歯からアプローチをしていこうと考えました。病気の治療は、足し算ではなく引き算です。

例えば、抜歯をした時一時的に腫れが起こりますよね。日常生活に支障が出て困ってるという患者さんには抗生物質は出しますが、基本的には反対です。

極力、体に害のない方法で病気の根本を探って、それを除去する事、引き算を一緒に考えていきましょうというスタイルです。

  • 何事にも疑問を持ち、自分で考える習慣が大事

---先生は歯の治療だけではないんですね。今日で歯医者さんのイメージがガラッと変わりました(笑)少し話は変わるんですけど、よく病院に入っただけで痛かった箇所の痛みが急に抜けたりして、病は気からという言葉を実感するんですけど、先生はそのことについてどう思われますか?

杉田先生:私は、患者さんの自分で治そうとする力を信じてるのでそれはあると思います。患者さんの治すという気持ちがあった方が改善は早いと思いますよ。

健康や病気の本質を見失わないでもらいたいですし、もし日々不調を抱えて悩んでいる方がいれば是非ご相談頂きたいですね。

---最後に僕らのような今の日本の若者に対して何かメッセージをお願いします。

杉田先生:日本ほど素晴らしい国はありません。日本古来の食事や生活習慣をもう一度見つめ直して、情報を受け取るだけでなく、疑う目も時に持ちながら、自分の頭で考えて学んで、世界で活躍できる若者が増えていってほしいなと思います。

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インタビューを終えて

今回の取材は、冒頭でも書いたようにリサラ宮崎台を経営されている菅澤多喜子さんのご紹介で実現しました。

紹介とはいえ、僕と杉田先生は初対面。まだこの取材を始めたばかりで、何者かも定かではない僕に対して、先生は本当に親切に接してくれました。

しかも「インタビューとは関係かもしれないけど」って前置きをした上で、今の社会に対する疑問点や考えるべきポイントを身振り手振りで丁寧に教えて頂きました。

お医者さんから社会に対しての考えるポイントまで教えて頂けるなんて普通有りえない事ですし、本当に有難い事です。

今回の取材で感じたのは、僕らの持ってる知識や情報、常識というのは本当に小さな世界でしか作られてないものが多いという事です。

すべての情報を鵜呑みにせず、疑問の目を時に持ちつつ自分の頭で考えて、自分の意見をはっきり示せる人間になろうと改めて思いました。

また歯の治療だけでなく、そもそも生活習慣や考え方を直さない限りは病気も歯も治った事にはならないという先生の考えにも強く共感出来たので、

歯医者さんは歯だけの治療だと勝手にイメージし、目先の事しか見てなかった僕の考えをがらりと変えてくれました。

貴重なお話を聴かせて頂き本当に勉強になる事ばかりでした。物事に対して広く大きく深く考える習慣を身に付けていきます。

その前にまずは、目覚まし時計を買いに行こうと思います。


杉田 穂高(すぎた・ほたか)プロフィール
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1962年生まれ。東京都出身。宮崎台駅前「杉田歯科医院」院長。病気の根本から向き合う日本根本療法協会理事。社会運動やロックバンドとしても活動を続け、決して歯の治療だけでは終わらないフィールドの広い歯科医師である。


杉田歯科医院
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