image

今回紹介させて頂くのは、ぼくの髪をいつもイメージ通りにカッコよく切ってくれる美容師さんです。 かれこれ3年前くらいからずっと指名させて頂いてます。

及川さんのカットはぼくの友人にも評判がよくて、「それどこで切ってるの?」と質問をされることが多く、今まで3人の友人を紹介してきました。

一時みんなぼくと似たような髪型になるという気持ち悪い茶番もあったくらいですが、それくらい人が魅力を感じる髪にしてくれる、ぼくの大好きな素敵な美容師さんです。


----インタビュー開始----


銀行員、月給5万からの方向転換


---まずはじめに及川さんが美容師になった経緯について教えて下さい!

及川さん:私、商業高校行ってて、もともとは銀行員になりたかったんだよ。今じゃよくわかんないけど(笑)けっこう勉強も頑張ってて。

でも、ある日ドキュメンタリー番組でヘアメイクアーティストの特集やってるのを見て、その瞬間一気に気持ちが変わって、

先生に「私、ヘアメイクアーティストの専門学校行くんです!」っていきなり言って。さすがに親もビックリしてた。(笑)

---それまたすごい急ですね(笑) そのあとどうしたんですか?

及川さん:そしたらバブルがはじけて一気に就職先がなくなったの。面接に行っても生活できるお給料なんて払えないよ!っていうくらいの金額を言われて。

---それ、いくらって言われたんですか?

及川さん:とりあえず毎月5万円で、少なくとも半年間は見習いだからそれまでは月5万。

---5万?? そんな金額あるんですね。。。

及川さん:うん。しかも副業でバイトする時間もないらしくて。で、これは無理だ!って思ったの。

だったら、ヘアメイクアーティストは今はできないけど、美容師になってまず髪の毛を完璧にしよう!って方向転換して、メイクの事務所もある美容室に入ったんだよね。

だけどその事務所ではメイクが結局できなかったんだけど、美容師の仕事してみたら意外と面白くて。


美容師の仕事が自分に合ってた


---へー!!そうなんですね。それって具体的に何が面白いって思ったんですか?

及川さん:美容師の一個づつ覚える、クリアしていくっていう作業とか、同じよう志を持ってる仲間と一緒に競うことも楽しくてさ。

わかりやすいんだよ美容師の仕事って。目に見えて形に残るから!

----なるほど!確かにいつでも形に残りますね。

及川さん:そうそう。まずはシャンプーできました!で始まって、シャンプーの順番もさらにスムーズにこなしていったら

次はお客さんの口から「気持ちよかった」って言ってもらえるにはどうすればいいか?っていうのを考えて技術を磨いたりとか。

自分の中でハードルを上げていく作業とか、ここをこうしたらもっといいんじゃないか?っていつも考えたり。そういう反復が私には合ってたんだろうね。

美容師


---かなり基準を高く設定してるんですね!及川さんらしいです(笑) そこからハマっていったわけですか?

及川さん:うん!で、この仕事が合ってると思ったからまずスタイリストになって、ある程度経験して。30歳の時にはある程度は対応できるようになったかな。

一応このままやっていこうと思えば無難にやっていけるんだけど、ふと何かスキルアップしたいなって思って。

じゃあ何がやりたい?って考えた時に、ネイル着付けかって選択肢になったの。

美容師も続けたいと思ってたから、ネイルだとネイルだけになっちゃうでしょ?じゃあ着付け始めようって決めて。


自分は欲深い人間


---着付けやってみてなにか変わりましたか?

及川さん:着付けを始めたらいろんな人との出会い(ご縁)もあってそれがまた楽しいんだよ。

しかも人って、経験を積んでいくと、人にモノを教えてもらうっていうのが少なくなってくるでしょ。

着付けっていう新しい世界に行って、まだ自分にできないことが多いなって改めてわかったし、すごくいい経験をさせてもらってると思うよ。

人間、覚えたい!と行動すればまだまだ覚えられるし成長できるしね。

狭い世界で満足してた自分がいたのも知れたし、そういう意味で着付けは知らない世界を教えてくれたんだよね。

----まだまだ成長し続けてるんですね!!そのチャレンジするきっかけって何かあったんですか?

及川さん:きっかけは、同い年の友達が新しいことにチャレンジしてたのを見たからかな。その友達は苦労してるようで、楽しそうでさ!それ見て刺激受けたんだよね。

それまでは畑違いのことをやりたいと思わなかったけど、その姿を見て決心したんだよね。

着付け師ってなって終わりじゃなくて、いろんな資格もそうだろうけど、取った後が大事でさ。

最初はできないことも「出来ます!」って言ってなんとかやってたよ(笑)。そうやって自分から進んでやっていかないと結局スキルって上がらないんだよね。

今も、まだまだ上には上がいるなーって思える感覚も楽しいし。

70歳超えた着付けの先生は海外で着物を広める活動してるくらいだし、それもまた刺激になってるよ。

---そんな長くやってる方もいるんですね!及川さんて美容師をやりながら、どういう感じで着付けの仕事はやってるんですか?

及川さん:自分が美容院休みの時に依頼があれば現場に行ってる感じだよ。Wワークに近いけど。

ようやく今は少しずつだけど自信がついてきたかな。やっぱり極めたいし、うまくなりたいよね。本当に私は欲深い人間だと思う(笑)


今がその時!と思って逃げない


----いやー本当に向上心強いですよね(笑) 及川さんが美容師の仕事をする上で大事にしてることは何かありますか?

及川さん:美容師の仕事ってさ、長くやってるとだんだん自分流が強くなっていくんだけど、それをお客さんに押し付けちゃ良くないと思うんだよね。

そういう事をしてると幅が狭くなるんだよ。お客さん一人ひとりの違う要望を汲み取って、自分の力の範囲でお客さんが描くイメージに少しでも近づける事が大事かな。

お客さんもいろんな性格の人がいるからね。長くやってきて、オールマイティーに切れるようにはなってきたよ。

---なるほど!その中で大事にしてる言葉とかはありますか?

及川さん:着付けでも美容師でも大事にしてる事は、「今がその時!」って思う事。

たまに仕事中に誰かに新しい仕事の指示出されても意味がわからなかったり、不安な時ってあるでしょ。

そういう時に「今がその時」=今が成長する時って思うようにしてる。

---なるほど!新しいことって怖気付いて逃げちゃう人が多いと思うんですけど、「今がその時」ってなんか分かりやすくていいですね!

それでは次が最後の質問です。及川さんはこれからやりたい事って何かありますか?

及川さん:うーん、いっぱいあるけど全部仕事だね(笑)。和装も覚えたいし!

改めて、自分仕事好きだな!って感じるよ。独立もゆくゆくはしてみたいかなー。


-----インタビューを終えて----

今回話を聞かせてもらって感じたのは、何事も極めたい!という向上心が物凄く強い人なんだなということです。

それでも自分流を人に押し付けずにお客さんの気持ちやイメージを最優先に汲み取ることができる人なんだなと感じました。

人って、無難で楽な道をどうしても選びがちだと思うんですけど、及川さんの場合は常に逆の道を選択してます。

自分に試練を課して、ハードルを与えて刺激を与えて、また新たなスキルを身につけていく。

そんな向上心の強い人の話は、見習うことばかりでぼくも頑張ろう!と思える話ばかりでした。

自分に刺激を与えられる人ってこうして人にも新たな刺激を与えてくれるんですね。



及川 直美(おいかわ・なおみ) プロフィール
image
自分に厳しく、常に刺激とハードルを与え、「今がその時」と言い聞かせながら楽しく成長し続けられる人。いつでも人の気持ちが汲み取れる、心優しき美容師さん。